字数不足や文字化け発生などで、再送を求めておいたのだけれど、お正月が入ったせいか、なかなか戻ってこなかったのが、ここ数日で入ってきたので、基礎ゼミ＠武蔵大学での「性を考える」シリーズの３回目の「考えたこと」ファイルをアップしました。後期のレポートも、入ってきています。金曜日のクラス、12月の２回分についてアップしようとしたけど完成しない。そのまま出してしまいます。
今週はフィニッシュ（今年度の授業を全て終了する）。ガンバラねば。
【06.01.01】なんだかんだで「年末の雰囲気」になれなかったので、東京12チャンネルのジルベスターコンサートでのカウントダウンをすっかり忘れてしまい、残念だった。どうだったのだろうか。その後は、途中でお風呂に入ったりしながら「朝まで生テレビ」。「『対案』ではなく市場原理万能主義に対する『対抗理念』です」というのは、その通りと思いますな。NPO法改正についても再び言及したし、モニタしてるからちゃんとやってくださいよ。
その後やっと年賀状を書いて午前中に投函。一眠りしてシネコンつきショッピングモールに出かけ、昨今の Kiddy Land というのはおもちゃ屋ではないのだということを知る。やたらに雑貨ショップが出店しているが、もうかるのか？ それでもなんとかお年玉（希望の出ていた図鑑＋α）を入手できた。αについては、「気に入らなかったらおばちゃんがもらうね」と言っておこう。小さなロボットを２コ、色ちがいのものを買いました。最初の授業は６日にある。よくわかっていなかったが、本日元旦は日曜日なのであった。ということは、新年第一週から授業だってこと。そう書くと驚愕。なので新年早々授業準備。
昨日気づいて注文した本が届いたので、emca情報のパートに記事。久しぶりに英語を読みました。1948年に書かれた manuscript を本体とする本である（←）。編者は、20世紀後半、この議論の重要性は増してきたと言っている。それが認識されている分野として、workplace practices研究、communities of practice研究、business, science and techonology, computer science and AI があげられている。日本では、どうでしょう？
【05.12.14】１ヶ月以上更新できなかった。今年はほんとに困った年。けれども、なんとか新しいマシンの箱を開けて、Tigerを使うようにはなっている。メールソフトが開発終了になっていたので、乗り換え作業が大変だったが（まだ済んでいないが）、Mailにも慣れてきたし、ブラウザも Safari のほうをよく使うようになったし。iWorks、買いそうだ。
この間、公民館でDVについて話し（久しぶりだった）、ジェンダーバッシングについて小さな文章を書き、地元で小さな集会をやり、と、授業以外で３回原稿を作らねばならなかったのは、辛かった…。
昨晩キャッチした毎日新聞記事が朝刊一面に載っていた。ひどい記事だったが、さらにひどいことになっていた。「その『ジェンダー』間違ってます」という見出しがつけられていたのだ（そして「間違い」の例として読めるように、「男女混合の騎馬戦」や「男女同室の着替え」が配されている）。バッシング勢力の宣伝に丸ごと乗せられたかたちということだ。おまけにこの記事では、参画局がこんなふうに言ってしまっている。
内閣府によると、「ジェンダーフリー」の名の下に小中学校などで、運動会での騎馬戦を男女混合に変えたり、トイレの表示を男女同一にするほか、男女同室での着替えや宿泊を行うケースもあった。担当者は「性差を尊重するはずが、男女を同一にしなければいけないと誤解しているようだ」と話す。ここでこうやっておけば「乗り切れる」と思っているのかもしれないが、だめだと思いますけどね。これで終わらないと思いますけどね。味方も失ってしまいますよ（＞参画局）。それにしても、毎日のこの記事は署名記事なのである（葛西大博記者）。背景取材をしていてこう書いているのなら、偏向記事ですね。朝日は、若干字数の多い記事を、政治面真ん中に囲みつきで配置。こちらは、猪口担当大臣と担当政務官であるバックラッシャー山谷えり子氏との対立をテーマにする。
最近買った本。Susan A. Speer(2005) _Gender Talk: Feminism, Discourse and Conversation Analysis._ Routledge.ふうむ、なんだかよさげなことが書いてあるではありませんか。
書き写してたら、だめ本じゃないかって気になってきた…（苦笑）。基礎ゼミパートを更新。映像資料を観て書いてもらうシリーズの第１回。Gender Talk provides a powerful case for the application of discursive psychology and conversation analysis to feminism, guiding the reader through cutting-edge debates and providing valuable evidence of the benefits of fine-grained, discursive methodologies. In particular, the book concentrates on discourse and conversation analysis, providing a full account of these methodologies through the detailed study of date from a variety of settings, including focus groups, interviews and naturally occurring sources. Providing a thorough review of the relevant literature and recent research, this book demonstrates how discourse and conversation analysis can be applied to rework central feminist notions and concepts, ultimately revealing their full potential and relevance to other disciplines. Each chapter provides an overview of traditional feminist research and covers subjects including:
* Sex difference in language: conversation and interruption
* Reformulating context, power and asymmetry
* Gender identity categories: masculinity and femininity.
The unique and thought-provoking application of discursive and conversatin analytic methodologies will be of interest to students and researchers in social psychology, sociology, gender studies and cultural studies.
【05.12.28】また10日以上間があいた。すでに年内の授業は終了している。授業が終わったと思ったら家族の年賀状印刷に冬休み外仕事の初日。帰り道妹のところに回ってお泊まりしたら、また明日実家でちびたちの面倒をみることになった（ちょっと疲）。今日は地元行事で外出。新年は６日から授業であまり自分の時間がないということに気づいて、明日からいろいろ準備をしないと、と思っていたが、しかたない。幸い、近所のショッピングモールは年末年始も営業しているから、「お年玉」を買うことはできる。
27日午前、男女共同参画基本計画改定（閣議決定；一般案件；男女共同参画基本計画の変更について）。前日月曜日に開催された参画会議で答申され、翌日に閣議。今月はずっとこの動きをモニタしていたので、疲れた。参画会議の日程は公開されなかったが（内閣府男女共同参画会議のページには予定の記載なし）、閣議を通った後の基本計画は、同日午後さっそくアップロードされた（男女共同参画基本計画（第２次）平成１７年１２月決定）。全体では134ページにもなる文書だが、「読んでほしい」という参画局の意思の現れと受け取りたい。均等法改正の動きも慌ただしかった。今月開かれた雇用均等分科会の回数は、55回（９日）、56回（16日）、57回（27日）と３回である。閣議後の記者会見と分科会、ぶつかったのじゃないかしら…。けれど、均等法改正については社説で取り上げて（26日；「均等法改正 男女差別のない職場に）、基本計画改定については取り上げなかった朝日。東京新聞くらいしか社説では取り上げなかったが（７日；「男女共同参画 “先進国最低”から脱出を」）、同根の問題なわけだから、これは力のなさを端的に示すものである。そういう感覚が、担い手の人々にあるのかどうか、そういうところが、問われているのだ。
25日、自分のために買っておいたCDのパッケージを開けた。Jordi Savall が自分のレーベルから出した Follia アルバム２枚他。_La Folia; 1490-1701_ は1999年のリリース。有名なコレルリやマラン・マレのものも入っているが、作曲者不詳（ANONYME）の最初の曲がよかった。もう１枚の_Altre Follie; 1500-1750_ は先月出たばかりだ。気に入ったので、１枚目は、これまた買ったばかりの Voice Trek V-50 に入れてしまった。安くてしかも配送料無料のオンラインショップがあったので。メモリは1GB。これでずいぶん録音が楽になる。HDに入れておけるし（しかし、Win版iTunesは、WMAファイルの変換ができるのに、Mac版はできない。WMP入れなくて済むんだ、と思ったのが誤解だとわかってがっくり。これまた力関係ですかねえ）。意味のありそうな本も出たが、それはまた後で書こうと思う。基礎ゼミ、「性を考える」２回目のファイルをアップロードしています。
【05.12.31】眠り過ぎで頭痛…。
28日に書いた基本計画閣議決定の件、先立って各政党の動きがあったのを書き忘れていた。mネットのウェブ、トップページにならべてあるのでご覧になってください（【男女共同参画基本計画に関する各政党の対応】）。この他、GALのウェブには、自民党新人議員勉強会の提言書が、pdfファイルでアップされています（mネットのものは「案」です）。
書こうと思っていた本は、これ。
木村涼子編（2005）『ジェンダー・フリー・トラブル―バッシング現象を検証する』白澤社今年は（正確には昨年12月からは）どうにも忙しくなり、ウェブの更新に影響が出てしまいました。反省してはいるのですが、授業に影響が出てはいけないのでこういう結果に（優先順位の第一番は授業です）。「最近更新がありませんがどうしたんですか？」というお尋ねをいただくこともありましたが、「他のこと」に時間を取られているのです（そんなに時間を取られるようには見えないかもしれませんが、精度のある情報をつかむには、それだけ時間がかかるのです。全部公開されているものだけど）。事情は変わらないので、更新頻度はなかなか元には戻らないと思いますが、まだやめるつもりはないので、来年もどうぞよろしくお願いします。
他メディアに書かれた文章を改稿したものも複数。まだ全部は読んでいないが、「検証？」と思うものもありますなあ。アマゾンでは瞬間的に品切れ状態になったが、その後順調に入ってきている模様。第１章 やっぱりこわい？ ジェンダー・フリーバッシング（竹信三恵子）書名はもちろん _Gender Trouble._ をもじっているのである。この著者は、来月来日して講演する予定。おんや、グリゼルダ・ポロックも来日だ。
第２章 対抗文化としての＜反「フェミナチ」＞―日本における男性の周縁化とバックラッシュ（海妻径子）
第３章 ジェンダーの政治−何が見失われているのか（岡野八代）
第４章 教育における「ジェンダー」の必要性−「ジェンダー・フリー」が問題なの か（木村涼子）
第５章 「ジェンダー・フリー」教育を再考する−担い手の立場から、ジェンダーに 敏感な教育を考える（日野玲子）
第６章 家族のあり方とジェンダー・フリー・バッシング−問題の解決を探る議論を（イダヒロユキ）
第７章 家庭科教科書バッシングを検証する−攻撃の意図は何か（鶴田敦子）
第８章 「道徳主義型性教育」とその問題点（金田智之）
第９章 性教育バッシングを検証する−なぜ性教育攻撃がまかり通るのか（田代美江子）