【03.07.01】あっという間に７月…。相変わらずなんだかんだとばたばたしている。書き留めておきたいこともいくつかあるが（例えばまあ、「隠れたカリキュラム」をこんなふうに使うなんて、わかってるというのか、わかってないというのか…、とか。いえもちろん「全然わかってない」のだけども。それから、「半分ジョーク」と言えばすむと思っているらしい人物もいるとか）、ばたばたしてるんでどんどん後ろへ流れていく。しかし、７月に入ったってことはラストスパートだってことだ（その後採点が待っているとしても）。今週で２つのクラスが終了だし（３つじゃないのですねえ…）。木曜日のクラス２つ分を除いて更新。それと、基礎ゼミメンバーによる感想も、アップロードを再開しています。

【03.07.08】夏休みに入りかけてる。入りかけてるので、帰り道に映画を観に行こうかと思ったけれども、やっぱりダメだ…（昨日もその気があった行事をパスしてしまったのに・涙）。シネスイッチに引っ越しするっていうから、いいや。来週行こう。フィリップ・グラスの音楽が評判いいです。『ピアノ・レッスン』のマイケル・ナイマンといい、ミニマル系の音楽は映画にフィットする、という話かな。わたしはライヒ以外は退屈になっちゃってダメなんだけど（ナイマンなんて、演奏会で聴いた時には、ほんと、退屈だったもんね。しょうがないんだ、わざと長大に作ってあるから、その長大さの中になにかを見いだす、そういう構えができてないとダメなんだもん。ナイマン作品は。そんなコンサートに行ってたのも、もう10年以上前のことだねえ…）。
　授業の準備をしながら観入ってしまったが、アトム共同保育所は今年度から認可施設になり、引越もして、社会福祉法人アトム共同福祉会「アトム共同保育園」と改称したのだそうだ（「町立保育所の建物の提供を受けて」とあるので、これも「公設民営」への転換とわかる）。学童保育を描いた『ランドセルゆれて』も、全国を回っているけれど（これまた、「スタジオパーク〜」を見ていて思い出した）、連日悲しい事件を耳にする印象だが実際には印象じゃなく、つらい。先週水曜日の授業２つを改めました。

【03.07.12】昨日で立教の授業を終了して、残すところあと２クラスとなった…。もうクタクタで、外食して酒飲んで寝た（が、今朝方改めて寝直すことに）。朝日「私の視点」に野田聖子衆議院議員が投稿（「古い自民党の危うい意識」。サイトには未掲載のようですね）。末尾近くで、

　幸い救われることに、今年になって党内に正式な政務調査機関として「少子化問題調査会」が立ち上がった。小渕内閣時代に「少子化対策推進関係閣僚会議」が発足したものの、今日まで党内に総合的な議論の場が設けられなかったことを思えば大きな前進だ。

などと言っているけれども、まさしくその「少子化問題調査会」の会長が、

　子供をたくさん産んだ女性は将来、国がご苦労様といって、たくさん年金をもらうのが本来の福祉のありかただ。（中略）子供を産まない女性は、好きなことをして人生を謳歌しているのだから、年をとって税金で面倒をみてもらうのはおかしい。

と言ったのだ。そのことまできちっと指摘できなきゃダメでしょ。知らんふりするなよな、と思うのは自然なことだ。それとも、ここまでがやっと、ということなのか。いずれにせよ、誰のほうを向いて行動するのか、はっきりさせてもらいたいと思いますね。それにしても、ああした発言をする人物が即座に罷免されるような状況を作り出せていない。非力です（それでも70人集まったんですね。アナウンスは４日前だったんだけど）。
　今日はとにかく休んだだけだけどまだ疲れてる。短大のクラスを更新しました。

【03.07.14】木曜日の授業を終えれば完全夏休み、という週に入った。今日は研究会で、若手ぴっかぴか研究者（うらやましい。こういう調査結果が出ている身としては）の論文に、大物の先生がコメントするという大変楽しみな場所に出かけて行った。コメント内容は以前に漏れ聞いていたが、ふんふんと思う話。久々に「権力作用」という語が思い浮かんだ。あの本じゃ捨ててしまったんじゃなかったんだろうか、と思いつつ。ん、リベラリストの主張とも読めるね、と思っていたので、「他者のために身体を提供すること」についてお伺いを立てたら、それはかくかくしかじかの位置づけで書いたのだという返事だった。そうかな？　検討された論文に関しては、「重要な課題となるだろう」と書かれている「今後リベラリズムを超える『自己』や『身体』概念を再構築していくこと」というのが、「どれくらい本気なの？」と質問してみたいと思っていたところが、コメンテータも大いに問題にして、議論の焦点となった。でも、結局どうなんだっけ？（笑）
　そうだった。「そういうことは自然にわかる（覚える？）もので」という答弁を聞いてしまったんだった今日は（国会中継）。厚労省、いったいどうしてああいう答弁をさせてしまうのだ？　参画局もだ。なぜ動かないんだ？　しかし、最後の質問に関しては、時間切れということで答弁を得ずに打ち切られていたが、これを「ま〜たやってるよ」という処遇だったとしてよいものなのだろうか？
　アナウンスしなくてはならないことが発生したこともあり、成蹊のクラスを更新しました。

【03.07.27】夏休みの出仕事に採点作業。出先でも自宅でも同じようなことしてる（疲）。昨日は戻ってから本局に行って〆切後到着のものを引き上げて、中古CDショップに寄ったら、第9回「出光音楽賞」受賞者である西本智実が「ミレニウム響」と作ったCD（ショスタコーヴィチ／革命・チャイコフスキー／1812年）があったので買ってみた。夜中にレポートを整理しながらヘッドフォンで繰返し聴いてしまい、疲れたのであったが、他のCDも聴いてみたいなあとは思った。調べてみれば、彼女が本番を降りざるをえなくなった怪我というのは、ひったくりの被害だったんだねえ。
　いろんなことが起きて溜息ばかり。野田議員の朝日への投稿は、その後サイトにアップロードされました（『正論』に掲載のこの対談もなかなかおもしろい）。東京新聞が「特報」で追いかけている（「増長する暴言に孤独な異議　野田聖子元郵政相が“身内”分析」）。ついでに言えば、この「特報」、よい記事が多いです。「森前首相のホンネにみる政府少子化対策の論理」（07.04）ほか。
　詳細がわからないが、『なぜ女は男をみると痴漢だと思うのか　なぜ男は女の不快感がわからないのか　痴漢大論争！』（bkc）は、よい本だと思っていたので、残念に思います。そう思っている人も多いだろうと、思います。
　評判のTVドラマ『すいか』（JRのカードのように発音したくなっちゃうので困ります）をはじめて見た（第３話）。何でも、前回は「私はあなたの寝坊のために一年のプログラムを変更するつもりはありませんので、あなたの発表は放棄しますか？」が使われてたんだってね！　見そびって大シマッタである。久々の浅丘ルリ子もだけど（わたしとしては72年の『２丁目３番地』『３丁目４番地』以来かも…、ちがうか。調べてみて思い出したけど、「目覚めた時には晴れていた」っていったいどういうタイトルだろ。昔はヘンには思わなかったような気がするけど）、白石加代子をTVで見られるなんてオドロキだ。土曜日のテレビの楽しみが一つ増えてうれしい。
　レポートの採点を始めた。関連クラスを更新（跡見）。採点終了レポートも書こうかと思ったけれども終わらないのでやめた。明日はまた出仕事…。

【03.07.29】今日は自宅で採点。午前中にめいっこからの電話で起こされてしまったので調子狂った。「ホタルは夜光るがいつ寝るのか？」というご質問。そもそも昆虫は「寝る」のだろうか、という根本的な問いが浮かんでしまって、「う〜ん、わかんないなあ」とお返事せざるを得なかったのは無念であった。調べてみれば、ギモンとしては適切なものであった（私のギモンが、です。おつきあいいただける方は、「昆虫」と「睡眠」で検索かけてみてください）。しかしわかったことは、ホタルには光らない昼行性のものもいるということで、だとすると夜光っている種は夜行性なんだろうから、昼間は不活発になるんだろう。そんなことで、「お昼間に寝てるんだと思うよ」とこっちから電話してみたけど、すでに彼女の興味の中心ではなくなっていた模様だったが、電話したのは夕方だったからしかたないか…。自己組織系に関連する本だったかを読んでいて、発光性の昆虫が「引き込み」（同期）を起こして、森全体が呼吸するように発光することがある、というような行に出会ったのを思い出した。実際に出会ったら息を飲む美しさだろうなと思った。調べてみると、「自然界における引き込み現象のもっとも美しい例」とされている。有名な例なんですね。
　ハーヴェイ・ミルク高校の話が報じられているが（産経の記事がニュアンスあるようにみえるが、まだ、「記事にしたってことを評価しなきゃ」段階にはなっていないでしょうね？　他方、朝日はすっかり「性同一性障害者」という言い方に慣れてしまったようだ。どうしてすぐそう思考停止するかな）、ソドミー法違憲判決の記事と、どっちの扱いが大きいだろうか。
　ひとクラス採点終了。終了レポートも追加しておいた（毎度悩みます）。授業の感想もいただいたので、それもアップロードしました（「女性論」＠跡見短大）。明日の外仕事から戻ったら次のクラスに手をつけよう。「自主ゼミ」の再開予定がおおかた固まったので掲示。

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