【03.10.04】今週は再開したことがあったのだが、続かないでいる。昨日またやりたいと思っていたのに、帰りの常磐線での疲労感があまりに酷くて中止せざるを得ず。そのかわり（？）、その１嬢に呼び出されて出かけていったもんで、さらに疲れた…。その２嬢との関係が少し変わったようすだったので、「なんだかいいおねえさんになったみたいじゃない？　もう○ちゃんいじめたりしないの？」と言ってみたら、「ちょっとね」だって。妹のほうも、まだ歩けないけどどんどん幼児らしくなってきてる。絵本を読め、と、本棚から引っぱりだして膝にすわるようにもなった（ひっぱり出したのは『タンゲくん』だったので、彼女には少しむずかしかったが、表紙をみて、おめめ、などとやってみると指でさしたりする。ちなみに彼女らのこの絵本には、表紙のタンゲくんの目に、シールが貼ってある。ケガしてかわいそうなので、絆創膏なんだそうだ）。ふたりならんでおすわりしてテレビみてる姿もなかなかよろしい。
　それで思い出したが、23時のNHKドラマ『ニコニコ日記』が終わった。途中から見出したのだが、楽しめましたよ、これ。人気女優の元付き人が、隠し子を押しつけられる話。NHK自身の説明は、こうなっている。「＜友達以上母親未満＞の主人公が、赤の他人である一人の少女と＜家族以上の家族＞の関係を築いていく様子を、少女の出生をめぐる大人たちの思惑を通して、切なく感情豊かに描いた物語」。こないだまでやっていた朝の連続テレビ小説も、「産みの母」と「共に暮らす母」の共存する状況を扱っていた（と考えることができる）けれど、あんまりぱっとしませんでしたね。脚本もよくなかった。このダメさ加減には、何が入っているのかな〜、と思いながらみていたが（社会の変化に、この枠がついていけてない、んだとは思うんだが。後半のドラマはしっかりした「家族もの」に戻ってしまったようにみえるし。しかし個人的には浅野ゆう子―主役はこの人です―に期待してる。原田美枝子・内野聖陽・山口祐一郎といっしょにやった『昨日の敵は今日の友』がなかなかよかったのだ。ふうん、原作書評をみると、なかなか「NHK朝の連ドラ」らしいもののようだ）、23時枠は、のびのびとできているような。『ロッカーの花子さん』も評判よかったようで、新シリーズも始まるし。秀作が多かった、昔の「銀河テレビ小説」枠のようですね。日本テレビの『すいか』は、途中で失速した感があったが、でも、頑張ってもらいたいもんだよ、世の中変わってるんだからね。
　下で「読売だけのようだが」と書いている山野和子さんの訃報だが、毎日新聞も報じていたので、訂正。検索をかけると地方紙も多数報じているのがわかる。適切にその価値を判断しているわけだ。どうやら扱わなかった全国紙は朝日と日経（と産経）で、不見識ぶりに驚く。どうなってるんですか、社内は。それからもう１件。（いちおう研究者であるわけだから）私も関係ないとは言えない事柄についての率直なコメントを発見した。制度上の問題もあるけれども、要するに、放置してるツケが回って来たのだ。
　今週のクラスを３つほど更新しました。今度の連休に日本社会学会の年次大会が中央大学多摩キャンパスで開催されるので、関連ページをリンクしてみました。聞くところによれば、けっこう便利らしいのです。

【03.10.07】道路公団問題では、昨日、「テレポリティクスここに極まれり」という事態。「なぜこの日にぶつけたんですか？」っていう質問、してたっけ？　いったんは受け入れておいて、「やっぱりヤダ」というのだから、予想外の要素もあってまことに劇場的。深夜、横目でTVみながら授業の準備をしていると、NHKスペシャルで少年犯罪を扱っている（再放送）。米長邦雄氏が登場していたので、あれ、と思って調べると、教育委員。「親子将棋教室」に関与してるだけじゃなかったのかと思うと、思い出せるのが樋口さんの敗戦記（『チャレンジ』グラフ社、2003年、Amazon）。ページを繰ると、そうかちゃんと教育委員だと書いてはあったな。

　あとになって、側近の米長邦雄氏（都教育委員）が「樋口さんのクビを切ったのは自分だ」と千葉県知事に話したと聞きました。ほんとに側近政治なんですね。だれがしようと任命権者は都知事ですから、誰を任命するかは都知事の自由であり責任です。しかし新しい「条例」によって初めて発足する審議会に「条例」にかかわったメンバーが全員排除される、というのは、行政の継続性という点からみても異例なことです。審議会の新しいメンバーがとまどったのも無理はありません。（p.67）

やっとつながった…。「今頃遅いよ」とおっしゃる方も多いのかもわかりませんが。
　どうやら風邪をひいてしまったので、午前中に電話で起こされたんだが、また寝ていた。そうやってどんどんずれこんでいくんだが、明日は２コマ目が映像視聴なので、しのげそう。基礎ゼミメンバーから先週の感想が入って来ているので、中にアップロードした。３行くらいですませてるサボリ感想があったので、申し訳ないけども、つっかえした。添付ファイルで送られて来たのもあったが、お願い、それやめて。清泉のクラスの記録を書き、最近書いた文章が活字になったのでそのお知らせ（↑）と、emcaパートに新作の紹介（↓）。メールの返信など一部滞り中すみません。

【03.10.14】この連休には、日本社会学会の年次大会があった。このところ（報告申し込みが早く、かつ詳しくなったせいで）報告していなかったし、もういい年なんだからということでか、お役目が回ってきたので（「性・ジェンダー２」）、いつもとは違った日々であった。１年生向けゼミでは、「司会が一番難しいんだ！」と言っているが、その通りなのである。報告者が予め提出している文章は手許に届いているので（到着はかなり遅かったが）、それを読むことができるけれど、みなさんその後の進捗があるわけで、それにも備えなくてはならない。これまで書いたものがあれば、入手してそれを読むなんてこともする。なにしろ風邪をひいてしまったので（よりによってこのタイミングで！）、前々日から、豚肉をしこたまぶちこんでシチューを作り、ばくばく食べていたけど（学会で２日放置してしまったので、残りはダメになった。けっこうショック）、朝まで準備をして、それからお風呂に入って眠ったもんで、午前中の部会は聴けなかったのであった。
　モノレールに初めて乗って（あれ、なかなかチャンスはないんだそうだが、一番前に座れるとなかなかすごいってよ）行ってみたらまあ、ハプニングがあった（会場校、いかんでしょう。日頃使ってないことがよくわかる、と私なんかは思うのだ。スクリーンの大きさが、どの教室でも同じようだったのも、ダメだね。小さいよ、あの教室では）。けど、まあ、どうだったでしょうか？　「来てよかった」と思ってもらえるような部会にはなったでしょうか？　（ご意見いただければ幸いです。）
　２日間、いろいろあったけど、楽しかった。それはやっぱり、コリーグと会えて、おしゃべりできるからだ（「全くさあ、あ〜でさあ、こ〜でさあ、ひどいでしょう？　ね？　ね？」っていうハナシも含む）。こういう時間をたくさんもちたい。金曜日のクラス、水曜日のクラスを改めました。

【03.10.18】今週も怒濤のように過ぎていった。非常勤先のメールアドレスを新たに２大学から取得したのだが、実際使えるようになるまでじたばた（先週来じたばたしてたのだが、今週すべて解決）。こうした作業が一発でできたためしはない。ナゼなんだろう…。結局ひとつは転送設定。もうひとつは、TCP/IPの設定方法が適切でなかった（当方がMacであるせいらしかった）。学外からのアクセスについては、大学によっていろいろだ。まったくダメとしているところ（そういう場合は転送）。受信のみOKとしているところ（WebMailでは送受信OKなんだけれど）。ダイヤルアップで送受信自由にしているところ。POP before SMTP で送信OKにしてくれるところ。こんなことを書きながら、そういえば、SSL認証で送信を許可するようになったところがあったなあと思い、やってみたけれどもダメだった。ほうれ、やっぱり素直にできないよ（嘆）。
　赤松さんの均等法本（『詳説』じゃないです）が刊行されているはずなのだが、近所の書店には入っておらず、未入手。『志は高く』では、「まだ話せない」と書かれていたことが書かれているはず。これを待っていたのだ！　そのかわり、その書店の労働法の棚で、中学生向けの伝記を発見（杉山由美子『公務員　赤松良子』理論社、2003年）。９月に出ていたの、知らなかった。「シリーズ・こんな生き方がしたい」の１冊。進路を考えるための資料としてデザインされた伝記。素早く読めたが、ハイライトはやっぱり「均等法をつくる」で、しかも「プロジェクトX」をかなり使っている。しかし驚いたのは、あの番組の中で、「女に選挙権などやるから強くなっていけない」（「婦人参政権のようなものができたために女性の権利意識に歯止めがきかなくなって困ったもんですなあ」p.144）などと言った財界の大物というのが、経団連会長のことだったこと！　「リベラルで人柄もよく、人の話もよく聞くというその人物」（p.143）に、そう言われたというのだ。勁草書房版ではいったいなんて書いてあるだろか…。
　金曜日のクラスを更新しました。

【03.10.19】学会が終わって一山越えたと思ったら今週は在宅仕事（疲）。授業では新聞記事をよく使うのだが、その切り抜き（現物）を保管しておくいい方法がみつからないまま、何度かまとめた束が、部屋のあちこちに散在していて、有効利用ができないでいた（と思う）のだが、よいやり方を思いついたような気がしたので、昨晩必要なものを調達してみた。ほしい時に取り出しやすいことと、保管しやすいことの両方が充たされなくてはいけないが…、と書いていたら、あんまりよいやり方じゃないような気がしてきた。やっぱり主題別がいいのかねえ…。いやいや、台帳（データベース）を作っておけばよいのだった。そうすれば、楽に検索できて、掲載日もすぐ分かって、ねえ…。と、溜息ついてしまうのは、そんなことに割ける時間はないから（さらに溜息）。いいや、とにかく、掲載月ごとに入れておくことにしよう、っていうんで、やっぱりよし。夏休みに新聞の山はかなり減らしたのだけれど、最近また増加傾向にあるので、自らへの戒めのために、書いておく。
　携帯電話の写真て、jpgファイルになるんですね。はじめて知ったわ。
　来月初旬に開催されるemca研大会の情報をアップロードしました。性現象研究に関心をお持ちの方々の幅広い参加を期待しています（困ったことに、私自身はまだ何も考えていません…）。

【03.10.21】どうも咳が取れなくて困ります。駅の向こうの銀行にお使いに行きがてら、『AERA』を買う（めずらしい）。「現代の肖像」を読むため。知った話も多かったが、宇都宮徳馬が師であるというのは知らなかった。この人の選挙演説は一聴の価値ありです。マーケットプレイスで注文しておいた本が昨日、届いた。『リアル・レイプ』（スーザン・エストリッチ、JICC出版局、1990年、Amazon）と、『詳説　男女雇用機会均等法及び改正労働基準法』（赤松良子、日本労働協会、1985年、Amazon）の２冊。『詳説』は、「赤松本」として有名なもので、「まえがき」を読むだけでも感銘を受ける。お使いの帰り道に近所の書店に寄ったら、（やっと）『均等法をつくる』が出ていた。その「はしがき」をみると、おお、「赤松本」には改訂版があった（1990年に女性職業財団から刊行、Amazon）。こんなことを書くと、「あれえ」と思う人もあるでしょう。そうですよ、その通りです。私の授業は、今までこれ（赤松本）なしにやってたんですよ。それでも、あれだけやってたんですからエライと思います。それで、と、出てきますな、「経団連会長、稲山嘉寛氏とのすれちがい」（pp.75-76）。理論社版には出てこない話。「ずっと後になってから聞いたが、この方は総理大臣に、雇用平等法はよくないと言明されたということである。難攻不落の堅城だったというわけだ」（p.76）。
　先週水曜日のクラスを書き改めました。

【03.10.26】在宅仕事がない週。相変わらず咳。ひとと話している時に出やすくなるのが困る。考えたら、もう１ヶ月もひいたまんま。めずらしい。「NHKアーカイブス」を見た。東大闘争を扱った番組が登場。橋本治の「とめてくれるなおっかさん、背中の銀杏が泣いている」は「男東大どこへゆく」と続くんだったなあ（ルポルタージュにっぽん「おとこ東大どこへ行く」〜10年目の東大全共闘〜）。当時の活動家の他に、母親たちも多数登場。橋本に「先生にとっては思い出ということですか？」と問われて、加藤一郎が何か言おうとしながらも沈黙してしまう様子が非常に印象的（対比される林健太郎の饒舌もやはり印象的）。事前チェックしてなくて、偶然遭遇。ラッキー。今週の愚挙は、AP通信が配信した写真を使用したアサヒ・コムだと思う（他紙では使ってない。紙版にもない。早版では使われていたのかもしれないが）。いったい何を考えているのか。
　「自主ゼミ」のパートを久々に書き改めました。

【03.10.28】洗濯しようと思っていたのに、びしゃびしゃと雨。こんなことだと気持ちも明るくならないな。rpにリプライつけていたけど、うまく書けないので次週に持ち越すことにする。恋愛とセックスの関係について。先週、『キスより簡単』（なんだよ、若松孝二で映画になってた。やな感じ。だって描いたのは石坂啓なんだよ）や『ハッピーマニア』にも言及したからね。
　海外の大学にいる方から、NHK朝の連続TVドラマ（研究）についての質問がきた。私がすぐに思い出せるのは、村松泰子『TVドラマの女性学』（創拓社、1979年）なんだが、古いです…。江原さんが「幸福を自覚せよと迫る」と書いた「おしん」についての文章もあったけれど、他になにか文献をご存じの方があったら教えてください（BBSにでも）。先週水曜日のクラスを更新。