【03.09.07】そんなわけで、いつのまにか９月になっている…、わけはない！　覚えてるよ、何してたんだかは。それでもどうも所在ないんだ、この夏休み。これから取りかえさなくては。確かに余計なことが入ってきたわけなんだが、でも、８月に入ってからは、（ほぼ）週１回で勉強会をしていたわけなんだが、ちっとも自分のことができてない感じ（わたしは専任じゃないが、専任の大学教員にとっても、夏休みというのは、完全に「自分のことができる時間」なのである。これなしには、やってられない商売だ。もちろんわたしの場合には商売になんかなってないが）。とある合宿研究会に日帰り参加もして、有意義だったという経験もしているのにねえ。
　そう、月の半ばから入ってきた出来事のせいなのだ。有意義な結果は出なかったが、当然にも、見聞を広めることはできた…、そんなふうにまとめるしかないが、入れこんでいたらしい（自分ではそういうつもりはなかったけれど、そうでもなかったんだと気づいた）。先週はその切り換えの週であった。金曜日にいつもの勉強会をやり、夜まで元気いっぱいに続けることができて、どうやら切り替わった模様。先月末刊行の、大嶽秀夫『日本型ポピュリズム―政治への期待と幻滅』（中公新書、2004年、Amazon）を興味深く読んだ。國栖治雄（2001）『女たちの反乱』（生産性出版、2001年、Amazon）も、堂本暁子編（2001）『無党派革命』（築地書館、2001年、Amazon）も、全部じゃないが読んだ。「女」で３回負けたんだよな。
　昨日はメンデルスゾーンのピアノ三重奏曲第１楽章を聴く機会あり。今日はスークトリオの廉価盤を購入。今年度後半から来年度にかけて、勉強関係での行事が多く、ぼやぼやできないのに、動きが遅い。明日事務局に確認してみよう。
　明日は部屋の片付けも再開して、明後日は後半のバイト日程も開始。「自主ゼミ」のパートその他を更新しました。

【03.09.15】先週後半からいきなり忙しくなった。自業自得だけど。日曜午後も外出しなけりゃならなかったし。在宅仕事が始まる週だったんだよな。不覚。どうなるかと思ったけれども、２時間くらいずつ睡眠取りながらなんとか終了。その関連で、今晩、「皆川さん、あれ出しました？」「うん、ものすごく最近出した。」「私もとっても最近出したんですけど…。」（途中省略）「じゃ、勝った。」なるやりとりがあった（負けたのは私。遅かったほうが負け）。今週から３週かけて授業が始まるのでブルーである。大学教員はこの時期みんなブルーである。始まってしまうとくるくる動くからそんなこともすぐ忘れてしまうが、始まる前はブルーなのだ。したくないの、授業なんか。でも、しかたないから授業のパートを後期向けにしてみた。でも、まだ済ませなきゃいけない仕事が２つもある。ため息だ。全体に少しくたびれ気味だけど、鞭を入れていかなくちゃ。ソノ気になっていかなくちゃ。後期から来年度始めにかけて、お勉強系のことで忙しくなるし…。そうだよ、こういうことを書いておくとソノ気になりやすいかも。日本法哲学会の大会が11月21・22日にあるのだが（学会ウェブサイトも最近公開開始）、統一テーマが、「ジェンダー、セクシャリティーと法」。やっとだねえ。統一テーマに関しては、１日目午後と、２日目のすべてを使うというのが特徴。１日目は個別の報告（【フェミニズム的視点からの法哲学への挑発】）、２日目午前中の報告は、【フェミニズムへの応答と批判的再検討／外から内から】。午後は、シンポジウムで、「『ジェンダー、セクシュアリティと法』をめぐって」。みっちりです。くたびれそうだけど、行かなきゃいかんですな。場所は法政の市ヶ谷キャンパスだし、金曜午後は授業もない。参加費はいくらなんでしょうか。掲載がありませんが。

【03.09.17】書き忘れていたことがあった。14日に「レインボーマーチin札幌」が開催されたのだが、終了後の集会に上田文雄札幌市長が参加してスピーチしたのだ。しかし、この件についての報道は弱い。ウェブ上では、毎日新聞が北海道版ページで記事にしているが、本紙でのニュースにはなっていない。他の全国紙も見てみたが、記事はなし（紙版ではどうなのでしょう？）。北海道新聞ではどうだろうと調べてみたら、（さすがに？）２件あってほっとした。１件目は「札幌での性的少数者集会　上田市長が公式参加　１４日」（9/9付）。２件目は「自分たちの生き方に理解を　性的少数者９００人、札幌をパレード」（9/15付）。どうして記事にできないかねえ、全国紙。自治体の首長がスピーチしたって、「東アジア初」なんだけどねえ。札幌市のサイトでは定例記者会見録画を動画配信している。17日分がアップされていたので、質疑応答をみてみようとしたけどコネクトできなかった。やりとりがあってしかるべき。
　授業の準備をして、その後勉強会の準備をするので前回の復習をしたから、当該パートを更新。「ブルーだ」と書いたら励ましてくださった方あり。ありがたや。

【03.09.19】後期の授業が始まってしまった。５限の授業は10月開始なので２コマだったのだが、その後勉強会を入れてしまったので、その準備で徹夜…。誰にホメてもらえるわけじゃないが、がんばりましたよわたしは。ホントに。終了は21：00だったんですから！
　地方版で取り上げた全国紙、毎日だけじゃなかったようだ（上田札幌市長スピーチの件）。しかし、地方版だけじゃダメでしょ。まったくダメでしょ。このことに深い関心を持っている記者、デスクがいないという状況をなんとかしないとね。19・20・21日と、第16回ウーマンズ・ウィークエンド開催です。
　「社会学思考法」と名称変更している基礎ゼミパートを改めました。

【03.09.24】久しぶりに吉祥寺駅。夏休みが入ったから、何時に自宅を出ればいいのかの確認からやり直し。駅までだったら約１時間だった。今日はプリントもないし、と思ってのんびり出かけたら、JRでトラブル。中央線が遅れていて、あまり余裕なく到着した。午後の授業は来週から開始なので、１コマで解放。このスバラシイ解放感！　毎日こんな具合だったらどんなにかいいのに…。
　札幌でのプライドマーチの件、ここでぶつぶつ言っていたら、市長の個人サイトで言及があると教えてくださった方が。市長の参加には大きな意義があったというアピールと集会でのスピーチの要旨。この参加には前段があった。市長選挙時に、札幌ミーティングが候補者アンケートを行ったのだ。現市長は、そこで積極的な回答を行っている。今回の参加は、その実行というわけだ。再選挙時には立候補を取りやめて上田支持に回った前札幌市議の山口たかさんはさらに積極的な回答を寄せていた。
　先週のクラス（エスノメソドロジー＠武蔵大学）と、本日のクラス（ジェンダー論＠成蹊大学）の記録をアップロード。そんなこんなしていてやっぱり睡眠不足。

【03.09.29】この週末はいつもの在宅仕事はなかったが、別の在宅仕事があった（しかも遅れてました）。けれど、いつもの在宅仕事が「ない」というのは、とてもとても気が楽。深く空気をすいこめる感じ。他方、もうあまり繰返されているので落胆しなくなっているが、それはそれでよろしくないわけで、と気を取り直して深刻にならねばならない出来事もあった。どうしたらいいんだろうか…。そんなことを思いつつ、いやそれほど強く思ったわけでもないが、自宅で朝方まで酒を飲み、土曜は夕方近くまで寝ていた（疲れもあった）。そうやって土曜が終わって日曜も終わって、月曜日、だもんなあ。基礎ゼミのパートを更新。
　報じているのは読売新聞だけのようだが、元総評婦人（女性）局長で、男女共同参画審議会委員も務め、「フォーラム『女性と労働21』」を主宰されていた山野和子さんが27日、亡くなられた。エイボン教育賞を受けられた時の紹介文を以下に。

「女性の働き方が多様化する中で、働く女性の権利を守り、男女が健やかに共生できる社会作りを目指して活動。調査研究、情報発信、数々の提言を通し施策に影響を与え続けている。」

私自身は、毎年見せている『プロジェクトＸ』でそのお姿を拝見しているが、直接謦咳に接する機会を持つことはできなかった。残念である。山野さんがその実現を目指して努力を傾けられた状態とは程遠い日本の女性労働。番組放映時には病気で自宅療養中ということだったが、最近の動きについて、どのような思いでおられたかと思う。ご冥福をお祈りします。