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「コヨーテは、社会問題の定義の管理をめぐって争う組織である。キツセとスペクターの言葉を借りるならば、それは、社会問題としての売春の社会的構築に加わろうと試みる『クレイム申し立て』の組織である。コヨーテは、原罪、犯罪、不義のセックスと結びつけられるその歴史的ルーツから売春を引き離すことによって、売春にまつわる言説を変えようと試みてきている。コヨーテは、売春という社会問題を、労働、選択、公民権の言説にしっかりと位置づける。」p.234

1. 方法とデータ

「これらの資料から、筆者は、コヨーテの活動、イデオロギー、政治的戦略についての情報を得ることができた。したがって、これらのデータに対してとった筆者のアプローチは解釈的であり、歴史的である。これらの資料は、利害関心を持つ行為者が定義過程に置いて重要な役割を果たすことの副産物であると、筆者は捉えている。本研究のいたる所で、コヨーテの活動を取り囲む政治的コンテクストに加え、コヨーテのクレイムの進展が筆者の関心となっている。コヨーテのクレイムの妥当性というよりは、むしろ生存能力を検討することが、筆者の目的である」p.236

2. 売春婦の新しいイメージ
　「自発的に選択したサービス労働」としての売春
　公民権問題としての売春

3. 法的取り締まりに関する言説
4. コヨーテの国内、国外での改革運動

5. フェミニストの言説
　ウィスパーと組織化された強敵の出現

6. エイズに関する言説

7. 討論